お葬式のマナーとして数珠を持っているものの、なぜお葬式に数珠が必要なのかと疑問に思っている人は多いでしょう。
そこで、数珠がお葬式においてどのような役割を果たしているのか解説していきます。
数珠はどうしてお葬式に必要なのか?
故人は、亡くなった後に仏様のいる世界へと旅立つと仏教ではいわれます。
お葬式における数珠は、そんな故人に気持ちを伝えたり、念仏を届けるたりするためのアイテムです。
通常、亡くなった人とのつながりは断たれますが、数珠は仏様と通じるアイテムでもあるため、別の世界へと旅立った故人とも心を通わせることも可能という考え方です。
生きているときに伝えられなかった気持ちや、亡くなったからこそ抱いた気持ちなどを伝えたいとき、数珠は役立ってくれるのです。
また、亡くなってから四十九日までは、故人が極楽浄土に行けるかどうかの裁判が行われている最中といわれます。
その間、生きている人による供養は、裁判を有利に運ぶ材料になります。
数珠は念仏の効果を高めてくれるものとされているため、数珠は故人が極楽浄土に行けるよう応援する目的でも用いられているのです。